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Svetlana Valueva [芸術]

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最近の私のお気に入りは、Svetlana Valueva。
1966年モスクワ生まれの現役の画家さんです。
繊細な色遣い、ミュシャを思わせるフォルムに、何とも言えない色香が漂っています。

他の作品もこちらからお楽しみいただけます。
http://youtu.be/CZfMAJZGMnI

エカテリーナ宮殿の修復 [芸術]

文学、絵画、彫刻、音楽、建築…ジャンルを問わず芸術と言われるものには「これが本当に人が作ったものか」と感心させられます。
その一つがこのエカテリーナ宮殿

エカテリーナ宮殿.jpg


現在は修復中ですが、その修復作業に携わる職人さんがこんなことを言っていました。

神は人間にすべてを与えてくださいました。
そして神は人間に美を生みだす能力も与えてくださいました。
ですが、時に人間は美を破壊します。
人間が自ら破壊してしまったのです。
だから修復する。
単純なことです。美を取り戻すんです。
神が与えてくださったものですから。

決しておごらず、「神が与えてくださったもの」という職人さん。
この信仰心こそが、芸術を生み出す柱となっていることを痛感させられる言葉です。
まさに、真・善・美の世界。


エカテリナー宮殿とは…

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上村松園 [芸術]

序の舞.jpg
「序の舞」1936年
この絵は私の理想の女性の最高のものと言っていい
自分でも気に入っている「女性の姿」であります。

上村松園(1875-1949)
明治23年、彗星のごとく、15歳の松園は現れました。
第3回内国博覧会に出品された彼女の絵は来日中のイギリス皇太子アーサー(ヴィクトリア女王の三男)によって買い取られました。、


誕生2ヶ月前に父を亡くした津禰(つね・または常子。後の松園)は、母・仲子によって女手一つで育てあげられました。幼いころから絵が大好きで、小学校を卒業後は京都府画学校に入学し、当時有名な画家だった鈴木松年の弟子となります。

私は母のおかげで、生活の苦労を感じずに絵を生命とも杖ともして、それと闘えたのであった。私を生んだ母は、私の芸術までも生んでくれたのである。

人生の花.jpg
人生の花1899年
この作品は松園の生涯の夢と憧れが描かれていたのかもしれません。

松園は妻子ある師・鈴木松年との恋に落ち、27歳の時、男の子(後の日本画家・上村松篁)を出産し、シングル・マザーの道を選びます。
明治時代、京都のような因習の強いところで、自分を押し通しこのような道を選ぶということがどれほど茨の道だったか。しかし中傷を跳ね飛ばすだけの作品を松園は世に出し続けます。

浄瑠璃「朝顔日記」のヒロインをモチーフにした「娘深雪」など江戸情緒あふれる作品が多い松園ですが、あまりの激しい恋心に錯乱した女性像を描いた「花がたみ」などは圧巻です。
花がたみ.jpg
花がたみ1915年
モチーフは世阿弥の、謡曲「花筐」
 皇位についたら必ず都へ迎えるという約束もすでに秋になり、照日の前(てるひのまえ)は迎えを待ちきれずに玉穂の宮へと赴く。途中、天皇の紅葉狩りの行幸に出会い、狂女の振りをし形見の花筐を持って美しい舞を舞い、めでたく再会を果たすという物語です。

この絵をよりリアルに描くため、松園は京都の精神科の病院で取材をします。病院で見た患者の表情から、松園は、人は心を病んだ時、表情が乏しくなることに気づきます。うつろで無表情な照日の前の顔、乱れた着物…それらはまさに人間の狂気を表現することへの挑戦でした。

松園が目指した美人画…
それは女性にしか描けない美しさ、尊さをあぶりだし、男社会の画壇に示すことでした。
こうして松園は41歳の若さでゆるぎない地位を手に入れ、時代の寵児となります。

しかし、この頃、彼女は年下の男性に失恋し、スランプに陥ります。
また、世間も「あれは人形的美人画だ。古い時代の美しい顔と美しい着物が有るだけで、下には体も無く血も通はない精神は殆ど現れて来ない」と厳しい評価を下します。

そして苦悩の末に描かれたのがこの作品。
焔.jpg
1918年

誇り高い六条御息所は光源氏の正妻、葵の上への屈辱と嫉妬から生霊になり、葵の上を取り殺してしまうという謡曲葵上をモチーフにしたものでした。
嫉妬する女の美しさを描くにはどうすればいいか。
嫉妬する美人の能面には白目の部分に金泥を入れることを知った松園は、「焔」の女の目の部分に絹目の裏から金泥をほどこしました。目元は妖しく輝き、時に涙をたたえているようにも見えます。

「焔」は私の数多くある絵のうち、たった一枚の凄艶な絵であります。中年女の嫉妬の焔、一念が燃え上がって焔のように焼けつく形相を描いたものであります。思いつめるということが良い方面に向かえば勢い、熱情となり、立派な仕事をなしとげるのですが、一つ誤てば人を呪う怨霊の化身となる。女の一念も行き方によっては非常に良い結果と、その反対の悪い結果を来たすものであります。

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ファウストの悲劇 [芸術]

9月10日にNHKの芸術劇場で「ファウストの悲劇」の放送がありました。
http://www.nhk.or.jp/art/archive/201009/02drama.html

ファウスト.jpg

原作はゲーテではなく私が学生時代に研究していたクリストファー・マーロウ
(http://tarot-bibouroku.blog.so-net.ne.jp/2010-06-24の記事でちょこっと書きました)

16世紀の名作に息吹を吹き込んだのは狂言師・野村萬斎。
私の中では野村萬斎は「和製ケネス・ブラナー(英・シェイクスピア俳優)」という位置づけだったのですが…やはり狂言師でした。
15世紀のドイツを舞台にした作品ですが、随所にチョンマゲの登場人物が出てきて、歌舞伎・能…そんな雰囲気なのにまったく違和感がなく、すべてが統一されているのです。

狂言師でありながら、英国に留学しエリザベス朝の古典文学を研究した野村萬斎だからこそ実現した舞台だと思いました。

内容の方は、ゲーテの「ファウスト」とは違い、マーロウのファウストはひたすら知識を深め、王侯貴族の前で魔法を見せ、そして彼を侮辱する人間は動物に変え、人をだまし…自分の力を誇示する自己顕示欲の強い人物として描かれていました。
しかし刻一刻と迫ってくる悪魔との契約の時に、死(地獄堕ち)を怖れ、おびえ始めます。そして神に救いを求めるも…!!

ゲーテの場合は、ファウストが若返り、若い女性と恋に落ちるも、彼女はファウストとの間に出来た不義の子によって処刑され…というストーリーでした。

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迦陵頻伽とハルピュイア [芸術]

上半身は人間の女性、下半身は鳥という空想上の生物がいます。

東洋では迦陵頻伽といい、天上で美しい音色を奏でています。
迦陵頻伽.jpg


一方、西洋では、ハルピュイア。
ハルピュイア.jpg

クレタ島では、もともとは女神とされていたようです。つむじ風や竜巻を起こしたり、死者の魂を冥界に運ぶ役目をしていたそうです。
しかしギリシャ神話では、ピネウス王が餓死寸前になるまで、彼の食事を邪魔していました。

ピネウス王はアポロンから未来を見通す力を与えられていたのですが、あまりに先々のことを言い当てるため、ゼウスの怒りに触れ、盲目にされた上に、ハルピュイアに付きまとわれることとなりました。

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カンヴァスに描かれた女性たち ~肖像画~ [芸術]

最後にご紹介するのは、神話でも聖女でもなく、肖像画に描かれた貴婦人たちです。

深襞襟を着た女性の肖像 レンブラント.jpg
レンブラント・ファン・レイン「襞襟を着けた女性の肖像」
モデルの女性が誰かはわかっていませんが、服装から16~17世紀の裕福な女性だったようです。

【花の神フローラに扮する女性】 ジャン=マルク・ナティエ.jpg
ジャン=マルク・ナティエ「花の神フローラに扮する女性」
こちらもモデルは不明とされています。婚約を意味するカーネーションを持っていることから、結婚の決まったご令嬢なのではないでしょうか。

しかし彼女、誰かに似てる気がするんです。
ヴィクトワール姫.jpg
ジャン=マルク・ナティエ「ヴィクトワール姫≪水≫」
ルイ15世の五女ヴィクトワール王女。
「フローラ~」が描かれたのが、1753年。「水」が描かれたのが1751年。
年齢も近いのですが、ヴィクトワールは生涯独身だったような…。
もし、彼女だとすれば、このカーネーションは「婚約」のしるしではなく、「権力の象徴」だったのかもしれません。
中年以上の貴婦人がカーネーションを「権力の象徴」として持つことがありますから。

まぁ、この辺はあくまで私の憶測なんですけどね。

ちなみにこの「水」という絵は火、地、風、水の連作となっており、他の作品はこちらです。
地、火、風.jpg
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カンヴァスに描かれた女性たち ~神話と伝説~ [芸術]

ギリシャ神話をモチーフにしたものが多かったのですが、殉教した聖女たちも何点かありました。

【聖母子と聖カタリナと天使たち】キアリ.jpg
カルロ・マラッティ・ジュゼッペ・バルトロメオ・キアリ「聖母子と聖カタリナと天使たち」
夢の中に聖母が現れ、キリストと婚約したとの伝説があります。
中央の女性は聖母マリアで、左端の女性が聖カタリナです。


ドメニキーノ、聖セリーリア.jpg
ドメニキーノ「聖チェチリア」
(展示されていたのはこの絵ではないのですが、画像がなかったので代わりに…)
神を賛美するため、楽器を奏でながら歌ったことから音楽の守護聖人とされています。

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カンヴァスに描かれた女性たち ~聖書~ [芸術]

現在、高松市美術館で「カンヴァスに描かれた女性たち」をやっております。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kyouiku/bunkabu/bijyutu/special/22-1.html

美しい女性たちの絵が一堂に会しておりまして、さすがに華やかでした。

ムリーリョ.jpg
「聖母子」バルトーロメ・エステバン・ムリーリョ
ご存じ、聖母子の絵。闇に浮かびあがる感じになんとなく魅かれました。

授乳の聖母子.jpg
ルーベンス作とも言われていますが、作者は不明の「授乳の聖母子」


聖母子 エジプトへの逃避の途上.jpg 「聖家族―エジプトへの逃避途上の休息」レーニ
ヘロデ王の弾圧を逃れるため、一時エジプトに避難していた聖家族です。

また、マグダラのマリアも何点かありました。
magurada.jpg
「マグダラのマリア」ヤン・ファン・スコレル
香油の壺が彼女のアトリビュートです。
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